ヴェルトクリーガー（2019年生、母コパノリンデン）

ヴェルトクリーガー（2019年3月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「天下無双(独)。芝ダートを問わない無双の活躍を期待して」。毛色は鹿毛。種牡馬のエスケンデレヤ（当時12歳）と交配したコパノリンデンが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤナガワ牧場。主な勝ち鞍は2023年の一般C3六七。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ヤナガワ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、YGGDRASILLによって440万円で落札された。

YGGオーナーズクラブにて総額1,100万円（1.1万×1000口）で一口馬主が募集された。

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

11月21日、デビュー戦は横山琉人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は508kg。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で横山琉人騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

3歳（2022年）

6月4日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

6月11日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

8月10日、中5週で迎えた6戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインサマー特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったトーセンキッドにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中2週で迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2022年8月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2023年）

1月16日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、一般C3六七（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るビクトリーワルツを猛烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

2月10日、中3週で迎えた9戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（船橋ダート1200m 小雨/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったダバイコーズウェイにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中4週で迎えた10戦目は、一般C2六七（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったフェアリートレイルをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

4月11日、中3週で迎えた11戦目は、一般C2四五（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では不撓のファイティングスピリットでジリジリと辛抱強く粘り込んで先頭をうかがい、最後は2着のユーロックデュードをクビ差振り切って人気に違わぬ実力を証明した。

7月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、一般C2二三（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた13戦目は、サードニクス特別（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のジェノバフレイバーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

9月12日、中3週で迎えた14戦目は、一般C1六七（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で森泰斗騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた15戦目は、一般C1五六（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で森泰斗騎手（6戦2勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5歳（2024年）

3月6日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C2四五（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

3月26日、中2週で迎えた17戦目は、ランチタイムチャレンジ（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた18戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、一般C2二三イ（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた19戦目は、一般C2二三四イ（船橋ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で沢田龍哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。