ネイルアート（2000年生、母マイテレサ）

ネイルアート（2000年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「芸術的なツメ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカリスタグローリ（当時12歳）と交配したマイテレサが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は吉田光政。戦績は、中央平地1戦0勝、地方26戦5勝2着5回。2002年のオークス（優駿牝馬）(牝地方重賞)で2着に入った他、2003年の’03ゴールデンステッキ賞で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

若松平厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2002年）

5月6日、デビュー戦は佐々木明美騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったマイキャンディーから半馬身差の2着となった。

5月14日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木明美騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のカミナリムスメに半馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月4日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐々木明美騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのブラックホーク賞（旭川ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐々木明美騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのアブクマポーロ賞（旭川ダート1500m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐々木明美騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。4着を確保した。

9月1日、中3週で迎えた6戦目は、2歳500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で佐々木明美騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

10月1日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で佐々木明美騎手（6戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月22日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のストレチア特別（大井ダート1490m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のバックドラフトに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月12日、中2週で迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシクラメン特別（大井ダート1590m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカセギガシラを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を奪取した。

12月30日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったパレガルニエに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2003年）

1月16日、中1週で迎えた11戦目は、3歳オープンの’03ゴールデンステッキ賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったカセギガシラに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

2月20日、中4週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1690m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月3日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンの’03桃花賞（大井ダート1590m 内回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

5月15日、中9週で迎えた14戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳地方重賞の東京プリンセス賞（大井ダート1790m 雨/不良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月16日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた16戦目は、ミルキーウェイ賞（大井ダート1390m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミカノジャンプをハナ差振り切って4勝目を挙げた。

8月14日、中5週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1790m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1590m 内回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

10月10日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野オープン（大井ダート1790m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月3日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定オープンの’03TCKディスタフ（大井ダート1790m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（6戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2004年）

2月17日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のアメジスト賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦のアクアマリン賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したカセギガシラに半馬身届かず2着となった。

4月9日、中2週で迎えた23戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’04ブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定オープンの’04ファーストレディー賞（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のギャラクシー賞（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルカカイゼルにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月7日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の’04シーサイドカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のブルーオオマサに1馬身半の差をつけて5勝目を掴み取った。

7月26日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ地方重賞のサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。