サクラジェイド（1984年生、母ロツチテスコ）

サクラジェイド（1984年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアローエクスプレス（当時17歳）と交配したロツチテスコが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地36戦4勝、地方2戦1勝。1987年のクリスタルカップ(G3)で3着に入った他、1986年のすずらん賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月6日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホシヌーベルに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

8月17日、中5週で迎えた2戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に敗れた。

9月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのすずらん賞（函館芝1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で東信二騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のオカノアスティーに1馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

10月12日、中4週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は小島太騎手（1戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を使えず3着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのいちょう特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて4着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた6戦目は、2歳オープンのすずかけ賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

3歳（1987年）

1月11日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小島太騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に敗れた。

4月18日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、木藤隆行騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月9日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

6月21日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のUHB賞（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエルグランシャダイをクビ差振り切って3勝目をマークした。

7月12日、中2週で迎えた11戦目は、道新杯（札幌ダート1500m 小雨/不良）に出走。鞍上は小島太騎手（6戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず3着に敗れた。

10月17日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1400万下の神無月賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた13戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は小島太騎手（7戦1勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

12月12日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1400万下のディセンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（8戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた15戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（9戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に終わった。

4歳（1988年）

2月7日、中5週で迎えた16戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（10戦1勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上1400万下のアクアマリンステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（11戦1勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハーバーシルビアに1馬身1/4の差をつけて4勝目を掴み取った。

3月20日、中2週で迎えた18戦目は、G2のスプリンターズステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの美浦トレーニングセンター開設10周年記念（東京芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（4戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4月24日、中1週で迎えた20戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木藤隆行騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月19日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上1400万下のエルムステークス（札幌ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は小島太騎手（12戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた22戦目は、道新杯（札幌ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（6戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた23戦目は、青函トンネル開通記念（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（7戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で木藤隆行騎手（8戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

9月11日、中1週で迎えた25戦目は、UHB杯（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木藤隆行騎手（9戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

10月22日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木藤隆行騎手（10戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1400万下のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小島太騎手（13戦2勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上1400万下の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（14戦2勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1400万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（15戦2勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5歳（1989年）

2月4日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（16戦2勝）。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上1400万下の東風ステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（17戦2勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた32戦目は、5歳以上1400万下の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（18戦2勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小島太騎手（19戦2勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小島太騎手（20戦2勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で小島太騎手（21戦2勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

6月11日、中6週で迎えた36戦目は、札幌日経賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は木藤隆行騎手（11戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

6歳（1990年）

4月15日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、白谷正美騎手を鞍上に迎えて、グリーンカップ（上山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のシルバーゴールドに2馬身半の差をつけて久々の一戦を物にした。

5月13日、中3週で迎えた38戦目は、さつき賞（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で白谷正美騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。9着に敗れた。