パスピエ（2006年生、母ダンシングアウンティー）

パスピエ（2006年2月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「１７世紀のフランスの古典舞曲」。毛色は栗毛。種牡馬のタイキシャトル（当時12歳）と交配したダンシングアウンティーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地22戦1勝。主な勝ち鞍は2008年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

小崎憲厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

7月5日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き3着に敗れた。

8月31日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクーデグレイスに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg戻して迎えた4戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

5月31日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた9戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

8月8日、中2週で迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。

12月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

5歳（2011年）

3月21日、約15か月の休養明けで迎えた13戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、5着を確保した。

4月17日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた16戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

7月16日、中7週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月21日、中4週で迎えた18戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 雨/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

11月5日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月26日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6歳（2012年）

1月28日、中8週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（3戦0勝）。17頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。