クーデグレイス（2006年生、母グレイスルーマー）

クーデグレイス（2006年5月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「とどめの一撃（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時16歳）と交配したグレイスルーマーが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦4勝2着7回。2009年の秋華賞(牝G1)で4着に入った他、2009年のローズステークス(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

7月13日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったマイネルエルフに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月31日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったパスピエに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のケージーカンザクラに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2009年）

1月11日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月14日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

6月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アースシンボルに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月12日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネプリンセスを自慢の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて2勝目をつかんだ。

8月23日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のルスツ特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたパールシャドウ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

9月20日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

10月18日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月15日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたリコリス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2010年）

2月21日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキンショーオトヒメをアタマ差振り切って3勝目を手に入れた。

5月23日、中3週で迎えた17戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したテイエムオーロラにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月20日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

9月25日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリスティロマンスを上がり1位の末脚でアタマ差だけ差し切って優勝

5歳（2011年）

2月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、4着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でU.リスポリ騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月2日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

5月21日、中6週で迎えた23戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

10月1日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたダイワファルコン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月5日、中4週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた26戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

6歳（2012年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

3月17日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。