ビワハイジ（1993年生、母アグサン）

ビワハイジ（1993年3月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。1995年にJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞した。毛色は青鹿毛。種牡馬のCaerleon（当時13歳）と交配したアグサンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地10戦4勝2着1回。1995年の阪神3歳牝馬ステークス(牝G1)に勝利した他、1995年の札幌3歳ステークス(G3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

浜田光正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

6月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は424kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコバルトウインドを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

7月30日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のキッスパシオンに3馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月3日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエアグルーヴを半馬身振り切ってG1初挑戦初制覇を成し遂げた。

3歳（1996年）

3月2日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったエアグルーヴにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

6月2日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。17頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

4歳（1997年）

10月18日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月14日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（1998年）

1月31日、中6週で迎えた10戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のランフォザドリームに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。