リリパットクイン（1989年生、母リアルマニイ）

リリパットクイン（1989年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のダイナガリバー（当時6歳）と交配したリアルマニイが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）登別上水牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着4回、地方13戦3勝。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上500万下。

経歴

デビュー前

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

11月30日、デビュー戦は古川寛和騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は422kg。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったスリーフェアリーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川寛和騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

3歳（1992年）

5月17日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川寛和騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

7月18日、中8週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で古川寛和騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアプルオブマイアイに2馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川寛和騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川寛和騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたデンバーシチー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月18日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で古川寛和騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月28日、中5週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は8戦連続で古川寛和騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったシンコウホープに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4歳（1993年）

1月10日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で古川寛和騎手（8戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた10戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したマウントダイナーを差し切れず、2馬身差の2着となった。

8月22日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は古川寛和騎手（9戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

9月26日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川寛和騎手（10戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた13戦目は、杉浦宏昭騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシンボリテンペストに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

11月20日、中4週で迎えた14戦目は、津留千彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

2月20日、中4週で迎えた17戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るソブリンミラクルを豪快な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月13日、中2週で迎えた18戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4月23日、中5週で迎えた19戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

5月14日、中2週で迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月11日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は亀山泰延騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

10月15日、約4か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月5日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は古川寛和騎手（11戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

11月27日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川寛和騎手（12戦1勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川寛和騎手（13戦1勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

6歳（1995年）

2月15日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、麗春特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

3月1日、中1週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた27戦目は、弥生盃（川崎ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のノーパスシャドウに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月15日、中5週で迎えた28戦目は、見沢譲治騎手を鞍上に迎えて、レグルス賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月18日、中4週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた29戦目は、皐月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦1勝）。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月31日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた30戦目は、エメラルド特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のトルネードハーディをハナ差制して勝利を手中に収めた。

7月17日、中6週で迎えた31戦目は、クイーン賞（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（4戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。3着に入った。

8月15日、中3週で迎えた32戦目は、小林真治騎手を鞍上に迎えて、トゥインクルレディ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。14着に終わった。

11月26日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、須田英之騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 晴/重）に出走。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のポットハーベストに1馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

7歳（1996年）

4月16日、約4か月半の休み明けで迎えた34戦目は、高木正喜騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月24日、連闘で迎えた35戦目は、卯月特別（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は須田英之騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた36戦目は、皐月特別（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は高木正喜騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

5月27日、中1週で迎えた37戦目は、一般A2（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高木正喜騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた38戦目は、一般A（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で高木正喜騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。6着に敗れた。