トウカイチャンス（2000年生、母トウカイプラザ）

トウカイチャンス（2000年3月11日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋好機」。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時12歳）と交配したトウカイプラザが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着4回、地方11戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の浄土平特別(500万下)。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月12日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。13頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

3月23日、中9週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

4月5日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 雨/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

9月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のフィバリッシュを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

10月4日、中2週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた8戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロイヤルウエストに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ショウナンアカツキに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

5月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の胎内川特別（新潟芝2200m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

6月19日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、3歳以上500万下の生田特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のロードヴァンガードを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

8月8日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（7戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、アイルビーバックに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月14日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、マイティーカラーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

9月4日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の若戸特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

5歳（2005年）

2月12日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

3月26日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、6着に終わった。

4月24日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた18戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシンボリモーガンに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月21日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

11月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って17着に終わった。

12月25日、中4週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

6歳（2006年）

2月24日、中8週で迎えた23戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、白富士特別（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

3月30日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、弥生特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井忍騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた25戦目は、アゼリア特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井忍騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた26戦目は、皐月特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井忍騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず14着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた27戦目は、ハッピーナイト特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井忍騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に終わった。

7月4日、中2週で迎えた28戦目は、夏雲特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井忍騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた29戦目は、スターライト特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で酒井忍騎手（6戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた30戦目は、葉月特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で酒井忍騎手（7戦0勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた31戦目は、拜原靖之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’06スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず12着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦の長月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で拜原靖之騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた33戦目は、ハンデ戦の銀河特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で拜原靖之騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。