アイルビーバック（2000年生、母ブラツドスペンサー）

アイルビーバック（2000年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「必ず戻ってくる」。毛色は鹿毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時15歳）と交配したブラツドスペンサーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地32戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2004年の北大路特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

2月1日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝2200m 外回り小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた3戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウワシンズイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月19日、中2週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 小雨/良）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の白藤賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のツルマルヨカニセをクビ差振り切って優勝

7月6日、中3週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

9月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月21日、中5週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝2000m 小雨/良）に出走。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6月27日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた15戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下のタイランドカップ（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトウカイチャンスを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

9月5日、中3週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったエメラルドアイルを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

9月26日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のビワハヤヒデメモリアル（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の東山特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサクラミヤビに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月18日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の再度山特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

5歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

4月23日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の八ヶ岳特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6月11日、中3週で迎えた25戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝2000m 雨/重）に出走。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

7月30日、中6週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた27戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西部スポニチ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

9月25日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の甲東特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の北野特別（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた31戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は一杯になって15着に終わった。

11月19日、連闘で迎えた32戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず18着に終わった。