インバネス（1992年生、母サンデーフロース）

インバネス（1992年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のパーシャンボーイ（当時10歳）と交配したサンデーフロースが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地23戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は1995年のくちなし賞(500万下)。

経歴

デビュー前

古山良司厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月12日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月25日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のフジミシドニーに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1995年）

1月14日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下の朱竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったマイネルノルデンに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

1月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングアドマイヤを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月30日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったアドマイヤラピスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

5月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下のくちなし賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（10戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のオンワードアイガーに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

7月9日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（11戦2勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

9月3日、中7週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で蛯名正義騎手（12戦2勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

9月30日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で蛯名正義騎手（13戦2勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月21日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で蛯名正義騎手（14戦2勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVKテレビ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の南総特別（中山芝2600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したウイニングウエイにクビ差届かず2着となった。

12月24日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（1996年）

1月15日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の初春賞（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったユウセンショウに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月4日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月14日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の銚子特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（1997年）

7月19日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。