キングアドマイヤ（1992年生、母パイソン）

キングアドマイヤ（1992年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時21歳）と交配したパイソンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦5勝2着4回、中央障害5戦1勝。1997年の阪急杯(ハンデG3)で3着に入った他、1997年の青函ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小林稔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月5日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグローリアスユーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

1月29日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のインバネスをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

9月17日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、アピットに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月7日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のカウンターブローを3/4馬身振り切って制した。

11月26日、中6週で迎えた5戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4歳（1996年）

1月5日、中5週で迎えた6戦目は、門松ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた7戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたイブキハイシーザー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

2月17日、中3週で迎えた8戦目は、橿原ステークス（京都ダート1400m 小雪/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた9戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエイシンミズリーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月27日、中6週で迎えた10戦目は、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた11戦目は、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

6月22日、中5週で迎えた12戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のランフォーローズに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

10月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、京洛ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦2勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月9日、中2週で迎えた14戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（9戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた15戦目は、’96ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（10戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったロイヤルスズカに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1997年）

1月18日、中6週で迎えた16戦目は、石清水ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のマスグランドールに2馬身の差をつけて制した。

3月29日、中9週で迎えた17戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた18戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（13戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

6月22日、中5週で迎えた20戦目は、青函ステークス（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（14戦3勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた21戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（15戦3勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

11月22日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に終わった。

12月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（16戦3勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

6歳（1998年）

1月11日、中2週で迎えた24戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

2月7日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

5月9日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のターフエクレールに3馬身の差をつけて6勝目を掴み取った。

5月23日、中1週で迎えた27戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。13着に敗れた。

6月13日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村卓士騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月11日、中3週で迎えた29戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は4戦連続で北村卓士騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた30戦目は、石山繁騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。7着に終わった。