ロイヤルスズカ（1993年生、母Godzilla）

ロイヤルスズカ（1993年5月13日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルアカデミーⅡ（当時6歳）と交配したGodzillaが22歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回、地方2戦0勝、海外1戦0勝。1998年のスワンステークス(G2)に勝利した他、1997年のマイラーズカップ(G2)で2着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

11月25日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンコンカードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月23日、中3週で迎えた2戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

3歳（1996年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の黒竹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり最後はミスターペンタと並んで6着同着となった。

3月16日、中4週で迎えた5戦目は、4歳500万下のさわらび賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で上村洋行騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

9月22日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスギノマーチソンを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

10月20日、中3週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたマチカネギョウセイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のナリタプロテクターに3馬身の差をつけて3勝目を獲得した。

11月30日、中1週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、’96ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のキングアドマイヤに2馬身半の差をつけて優勝

4歳（1997年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月2日、中6週で迎えた11戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したオースミタイクーンを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

4月5日、中4週で迎えた12戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るオフサイドトラップを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

6月8日、中8週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

10月25日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月16日、中2週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

12月20日、中4週で迎えた16戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で南井克巳騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったプレストシンボリにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5歳（1998年）

5月16日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で南井克巳騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた18戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で南井克巳騎手（10戦2勝）。17頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着を確保した。

7月19日、中4週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

8月9日、中2週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

10月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンバーリンを豪脚でクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月22日、中2週で迎えた22戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（12戦2勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

12月13日、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の香港国際ボウル（香港・シャティン芝1400m）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（1999年）

7月18日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく11着に敗れた。

10月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた25戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（6戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

7歳（2000年）

1月30日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

2月27日、中3週で迎えた27戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（8戦2勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた28戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で上村洋行騎手（9戦2勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では見所を作れず17着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた29戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた30戦目は、G3のかしわ記念（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

6月15日、中2週で迎えた31戦目は、G3の北海道スプリントカップ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（10戦2勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。7着に敗れた。