エイシンミズリー（1991年生、母Celebutante）

エイシンミズリー（1991年2月1日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のBold Ruckus（当時15歳）と交配したCelebutanteが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦5勝2着6回、中央障害4戦0勝2着1回、地方4戦0勝。1995年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)で2着に入った他、1996年の淀短距離ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマキバルークに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったネオタイクーンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の福寿草特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったテックパワーにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

1月31日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたインディードスルー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月14日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のタマモアラシをアタマ差振り切って休養明けの一戦を制した。

9月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の御嶽特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月9日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り14着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったネオタイクーンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月4日、中3週で迎えた11戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’94ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の夙川特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（1995年）

1月14日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタニノアトラテックに8馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

3月12日、中7週で迎えた14戦目は、武庫川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のドミナスクリスタルに1馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

4月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたオギティファニー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月6日、中4週で迎えた16戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の阪急杯（京都芝1400m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（9戦3勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に敗れた。

11月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

12月2日、中3週で迎えた19戦目は、’95ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、スリリングアワーにクビ差交わされて2着に惜敗した。

5歳（1996年）

1月21日、中6週で迎えた20戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

2月18日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた22戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のキングアドマイヤに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

3月23日、中1週で迎えた23戦目は、陽春ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（10戦3勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

4月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた25戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

5月19日、連闘で迎えた26戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は南井克巳騎手（11戦3勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず13着に終わった。

10月27日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、中竹和也騎手を鞍上に迎えて、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず16着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で中竹和也騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったノーザンテリトリーから5馬身差の2着に敗北した。

12月22日、中3週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で中竹和也騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に沈んだ。

6歳（1997年）

1月7日、中1週で迎えた30戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は4戦連続で中竹和也騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた31戦目は、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は5戦連続で中竹和也騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。8着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた32戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

3月2日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（12戦3勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

7歳（1998年）

3月15日、約11か月半の休み明けで迎えた35戦目は、佐々木竹見騎手を鞍上に迎えて、一般A2（高知ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月20日、中4週で迎えた36戦目は、北野真弘騎手を鞍上に迎えて、一般B4（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。10着に敗れた。

4月29日、連闘で迎えた37戦目は、戸梶由則騎手を鞍上に迎えて、一般C1-4（高知ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた38戦目は、一般C1-5（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は北野真弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。