ネオタイクーン（1991年生、母イコノクラスト）

ネオタイクーン（1991年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時11歳）と交配したイコノクラストが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着4回。1994年の毎日杯(G3)で3着に入った他、1995年の陽春ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

9月11日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて、最後は2着のマイティスマイルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月31日、中4週で迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったフィールドボンバーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月12日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

12月18日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンミズリーに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（1994年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

3月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

4月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳オープンの若草ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G3の京都4歳特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

10月9日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（7戦1勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の宝ケ池特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のエイシンミズリーに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月3日、中3週で迎えた13戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、’94ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（1995年）

1月28日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた15戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のメイショウサムライを3/4馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

3月18日、中4週で迎えた16戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（京都芝1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたフィールドボンバー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月16日、中3週で迎えた17戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフェイヴァーワンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた18戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の阪急杯（京都芝1400m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた20戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（10戦2勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

7月23日、中3週で迎えた21戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったホワイトアクセルにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

8月12日、中2週で迎えた22戦目は、新潟競馬場開設30周年記念天の川ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

6歳（1997年）

3月8日、約19か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、武庫川ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた24戦目は、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

5月10日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。