フィールドボンバー（1991年生、母Hail to Mom）

フィールドボンバー（1991年3月26日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のセクレト（当時10歳）と交配したHail to Momが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦6勝2着2回。1993年の朝日杯3歳ステークス(G1)で2着に入った他、1994年のクリスタルカップ(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

10月10日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヒシクレバーに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

11月20日、連闘で迎えた3戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のネオタイクーンに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月12日、中2週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったナリタブライアンにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

3歳（1994年）

2月5日、中7週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったサクラエイコウオーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

2月27日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のファイヴナカヤマに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた9戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1600m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月29日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

11月5日、連闘で迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた14戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 雨/重）に出走。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のインターマイウェイに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4歳（1995年）

1月8日、中3週で迎えた15戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた16戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた17戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、アメジストステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

3月18日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のネオタイクーンをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

4月16日、中3週で迎えた19戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた20戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

12月17日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

5歳（1996年）

1月7日、中2週で迎えた22戦目は、洛陽ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はO.ペリエ騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

2月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

2月18日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイサミサクラに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月16日、中3週で迎えた25戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず15着に敗れた。

6月16日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

7月14日、中3週で迎えた27戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

8月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。