ファイヴナカヤマ（1991年生、母Suspend）

ファイヴナカヤマ（1991年5月27日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のDevil's Bag（当時10歳）と交配したSuspendが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地31戦5勝2着4回、中央障害4戦0勝2着1回。1995年の関越ステークス(オープン)に勝利した他、1994年の菖蒲ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永正人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月11日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月19日、連闘で迎えた3戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルネイビーに半馬身届かず2着に敗北した。

3歳（1994年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘイアンストロングに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

1月15日、連闘で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のインタースリリングに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

3月26日、中3週で迎えた8戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったフィールドボンバーにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

4月16日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、抜け出したタイキウルフを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

6月5日、中3週で迎えた11戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

10月16日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（4戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

11月6日、連闘で迎えた14戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンコウキングをクビ差振り切って雨下の戦いを制した。

11月20日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は吉永護騎手（5戦0勝）。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた16戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は中野栄治騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

4歳（1995年）

1月8日、中4週で迎えた17戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野栄治騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したスーパーライセンスに半馬身届かず2着となった。

7月23日、約6か月半の休み明けで迎えた18戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の浄土平特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

8月5日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上900万下の飯盛山特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で沢昭典騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のノムラビッグワンに約10馬身の大差をつけて4勝目を奪取した。

8月20日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、関越ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で沢昭典騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のスピードアイリスをハナ差振り切ってファンの支持に応えた。

9月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ギャラクシーステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で沢昭典騎手（3戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた22戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で沢昭典騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた23戦目は、秋野ステークス（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で沢昭典騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で沢昭典騎手（6戦2勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

5歳（1996年）

1月6日、中3週で迎えた25戦目は、ガーネットステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で沢昭典騎手（7戦2勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

8月18日、約7か月半の休養明けで迎えた26戦目は、葉月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で沢昭典騎手（8戦2勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた27戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、G3のシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた28戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

6歳（1997年）

5月17日、約7か月半の休み明けで迎えた29戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた30戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

6月29日、中2週で迎えた31戦目は、灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

7歳（1998年）

2月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、成田均騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 曇）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。4着に沈んだ。

2月22日、中1週で迎えた33戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2780m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で成田均騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた34戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた35戦目は、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 曇）に出走。鞍上は成田均騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったオラクルハワイアンから9馬身差の2着となった。