シンコウキング（1991年生、母Rose of Jericho）

シンコウキング（1991年4月24日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のFairy King（当時9歳）と交配したRose of Jerichoが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦8勝2着5回、海外1戦0勝。1997年の高松宮杯(G1)に勝利した他、1996年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

7月9日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

8月6日、中3週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

9月18日、中5週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったスリーエフに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月2日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のヒゾッコに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月16日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメローホリデーを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

11月6日、中2週で迎えた6戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したファイヴナカヤマを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

12月10日、中4週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセノエティアラを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月17日、連闘で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4歳（1995年）

2月12日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月5日、中2週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、’95ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったニシノマラキムを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月22日、中6週で迎えた11戦目は、晩春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたトウショウエクセル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月20日、中3週で迎えた12戦目は、府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったトロットサンダーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月11日、中2週で迎えた13戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のドージマムテキを3/4馬身振り切って断然の支持に応えた。

7月9日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月19日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のトライディードに1馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

12月23日、中4週で迎えた16戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のプライムステージに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5歳（1996年）

10月26日、約10か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月10日、中1週で迎えた18戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のグロリーシャルマンをハナ差振り切って断トツの支持に応えた。

11月17日、連闘で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた20戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（9戦3勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6歳（1997年）

3月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

3月29日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4月20日、中2週で迎えた23戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた24戦目は、G1の高松宮杯（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（10戦3勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエイシンバーリンに1馬身の差をつけて上半期スプリント王の座を掴み取った。

10月25日、約5か月半の休み明けで迎えた25戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（11戦4勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

11月16日、中2週で迎えた26戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（12戦4勝）。18頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく16着に敗れた。

12月14日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の香港国際ボウル（香港・シャティン芝1400m）に出走。14頭立ての4番人気でレースに臨んだ。3着に入った。