タイキウルフ（1991年生、母Witching Tempo）

タイキウルフ（1991年3月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時12歳）と交配したWitching Tempoが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地8戦3勝2着1回、地方2戦0勝。1994年のクリスタルカップ(G3)で2着に入った他、1994年の菖蒲ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

10月31日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のセイフクレディーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、極端なハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のサムソンビッグに2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月12日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

3歳（1994年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、ヒシアマゾンに交わされて1馬身差の2着となった。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のファイヴナカヤマをクビ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

6月12日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンの菩提樹ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた8戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌芝1000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

4歳（1995年）

12月17日、約18か月の休養明けで迎えた9戦目は、岩本清隆騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

5歳（1996年）

1月21日、中4週で迎えた10戦目は、和田正美騎手を鞍上に迎えて、大阿蘇賞（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。