ホッカイセレス（1990年生、母ホツカイテスコ）

ホッカイセレス（1990年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のモガミ（当時14歳）と交配したホツカイテスコが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は北海牧場。戦績は、中央平地26戦8勝2着1回。1994年の府中牝馬ステークス(牝G3)に勝利した他、1994年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

3歳（1993年）

4月24日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフロイラインマリアに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月23日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた5戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトロピカルメイクに1馬身3/4の差をつけて制した。

7月25日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のノンストップレディに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月29日、中4週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

10月3日、中4週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦2勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

11月14日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたオースミシャイン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた12戦目は、師走ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（1994年）

1月22日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のホッカイキルディアに3馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

2月27日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のオースミシャインに3馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

3月13日、中1週で迎えた15戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

5月15日、中8週で迎えた16戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

9月11日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

10月16日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のノーブルアクションに2馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

11月20日、中4週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でA.ムンロ騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

12月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1995年）

2月5日、中5週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた22戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（5戦2勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

5月14日、中8週で迎えた23戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は安田富男騎手（8戦2勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

6月11日、中3週で迎えた24戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（9戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアイネスサウザーに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

7月2日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（10戦3勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

8月6日、中4週で迎えた26戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で安田富男騎手（11戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったアラタマワンダーに詰め切れず、1馬身半差の1着8勝目を手にした。