マスイデア（2009年生、母リンデンルレーブ）

マスイデア（2009年1月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「馬主名より＋理念（ギリシャ語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリンカーン（当時9歳）と交配したリンデンルレーブが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）福田牧場。戦績は、中央平地21戦4勝。主な勝ち鞍は2012年のSTV杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、福田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

6月25日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は408kg。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

7月17日、連闘で迎えた3戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパッシフローラに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月7日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

9月17日、中5週で迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（札幌芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

11月19日、中8週で迎えた6戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた7戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

3歳（2012年）

2月11日、中7週で迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、最後はカノヤミノリと並んで3着同着となった。

3月10日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウィナーズマックスをクビ差振り切って雨下の大混戦を制した。

4月1日、中2週で迎えた10戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

6月23日、中7週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のレッドエレンシアに1馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

7月22日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に敗れた。

4歳（2013年）

2月10日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。15頭立ての14番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた15戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

3月9日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4月28日、中6週で迎えた17戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

6月15日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下のHTB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

6月23日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の潮騒特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

7月27日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の美利河特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のブランダムールをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月25日、中3週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。