ブランダムール（2009年生、母ウッディークー）

ブランダムール（2009年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「少しの愛（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤコジーン（当時13歳）と交配したウッディークーが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）日進牧場。戦績は、中央平地27戦5勝2着3回。2014年のキーンランドカップ(G3)で4着に入った他、2011年のカンナステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

7月10日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は430kg。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヨシールプリンセスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月6日、中3週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

9月17日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したビウイッチアスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

10月16日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月19日、中4週で迎えた5戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2012年）

3月18日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、3歳500万下のはなのき賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って18着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた7戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

7月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るリーサムハーツを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って制した。

11月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたラフレーズカフェ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

4歳（2013年）

6月22日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長万部特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のタイヨウパフュームに2馬身半の差をつけて優勝

7月27日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の美利河特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したマスイデアにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月10日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレオンビスティーをクビ差振り切って4勝目をつかんだ。

9月21日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2014年）

4月5日、約5か月半の休み明けで迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた19戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

7月5日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦2勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のゴーハンティングをクビ差振り切って5勝目をつかんだ。

8月17日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月31日、中1週で迎えた22戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（6戦3勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月9日、中9週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（7戦3勝）。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた24戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に終わった。

6歳（2015年）

4月12日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

8月9日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦3勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

9月13日、中4週で迎えた27戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（9戦3勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。