ビウイッチアス（2009年生、母フィールドソング）

ビウイッチアス（2009年3月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「我々をうっとりさせて」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したフィールドソングが18歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）いとう牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着3回。2012年のフィリーズレビュー(牝G2)で2着に入った他、2012年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

6月25日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は424kg。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったエクセルシオールに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月7日、中5週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のミヤコマンハッタンに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月17日、中5週で迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブランダムールを半馬身振り切って2勝目をマークした。

11月5日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた5戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島2歳ステークス（新潟芝1200m 雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったエクセルシオールに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

12月24日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2012年）

1月28日、中4週で迎えた7戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したアイムユアーズを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月1日、中2週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

6月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムオオタカを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて優勝

7月22日、中4週で迎えた11戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた12戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月7日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた14戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず14着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた16戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2013年）

4月28日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

6月16日、中6週で迎えた18戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて最後はドリームバレンチノと並んで7着同着となった。

7月14日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月8日、中3週で迎えた21戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

10月12日、中4週で迎えた22戦目は、オパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

12月8日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

5歳（2014年）

1月13日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

7月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、M.エスポジート騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた27戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

10月19日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。