マルターズマダック（2001年生、母Lavish Gift）

マルターズマダック（2001年4月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋野球選手名より（大リーグ投手、グレッグ・マダックス）」。毛色は栗毛。種牡馬のヘネシー（当時8歳）と交配したLavish Giftが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方24戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2006年の一般C1四五。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月19日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

3歳（2004年）

1月5日、中8週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、マイネルギルトに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

5月9日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（2005年）

3月9日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた7戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2-3（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上C1-1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上B3-3（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミデオンスネークに2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月26日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上B1-2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセトノロッジに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月28日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上A3-2（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月21日、中2週で迎えた12戦目は、JA門別町馬舞米特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中学騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメイショウムサシに2馬身の差をつけて3勝目を収める

10月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2二（園田ダート1230m 雨/重）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた14戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上A2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

11月23日、中3週で迎えた15戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、プラスミック賞（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

5歳（2006年）

1月19日、中7週で迎えた16戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、プロスパードンに交わされて4馬身差の2着となった。

1月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したドンピエールを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

3月2日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヒノデグローリーに4馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

3月22日、中2週で迎えた19戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、うしかい座特別（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた20戦目は、かんむり座特別（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

6月7日、中7週で迎えた21戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、さそり座特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた22戦目は、足立区特別（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に敗れた。

8月1日、中4週で迎えた23戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、一般C1四五（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた24戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、一般C1四（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。13頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた25戦目は、一般C1四五（大井ダート1500m 内回り曇/重）に出走。鞍上は張田京騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず12着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた26戦目は、一般B3四 C1四（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田京騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。

6歳（2007年）

4月16日、約6か月半の休養明けで迎えた27戦目は、一般C1六（大井ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は山田信大騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた28戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1六七（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた30戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、一般C1六七（大井ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。