パワーツービート（1986年生、母ゴールドランサー）

パワーツービート（1986年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハードツービート（当時17歳）と交配したゴールドランサーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高岸順一。戦績は、中央平地28戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1989年の奥只見特別(400万下)。

経歴

デビュー前

佐藤征助厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

6月10日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

7月1日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、勝ったダイワマルシアーノにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月23日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヘイアンリアリティに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中5週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

9月23日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、4歳以上400万下の佐倉特別（中山芝2500m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下の医王寺特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（5戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた7戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の奥只見特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズライトに1馬身3/4の差をつけて2勝目を獲得した。

12月16日、中5週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北総特別（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は増沢末夫騎手（6戦1勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい15着に終わった。

4歳（1990年）

1月15日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（7戦1勝）。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三峰山特別（東京ダート1600m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（8戦1勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

9月29日、約7か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（9戦1勝）。13頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた12戦目は、玉井智光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の西湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

11月10日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の伊達特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（10戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた14戦目は、酒井健二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着を確保した。

12月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の恵那特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

5歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は玉井智光騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

1月20日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で玉井智光騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入った。

2月9日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で玉井智光騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で玉井智光騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で玉井智光騎手（5戦0勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月13日、中2週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

4月27日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったロンサムボーイに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月18日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホリノチヨクインに1馬身1/4の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月14日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（11戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（12戦1勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったトーストアゲンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月28日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月19日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた28戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったリアルボーイに詰め切れず、2馬身差の2着となった。