カトルズリップス（2008年生、母チャッターリップス）

カトルズリップス（2008年2月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「１４（仏）＋母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時10歳）と交配したチャッターリップスが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦4勝2着1回、中央障害3戦0勝。主な勝ち鞍は2012年のうずしおステークス(1600万下牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、カトルセによって1,470万円で落札された。

杉浦宏昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

8月15日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は466kg。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコンプリートを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

10月3日、中4週で迎えた3戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月17日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切り、5着を確保した。

10月31日、中1週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のくるみ賞（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のシルクマイベストを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

3歳（2011年）

2月12日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて14着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。17頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

8月27日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月25日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

10月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットでジリジリと辛抱強く粘り込んで、最後は2着のウインドジャズを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

11月5日、中2週で迎えた12戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

4歳（2012年）

2月18日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで懸命に走り抜いたが、チャームポットにクビ差交わされて2着となった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のノーブルジュエリーに1馬身3/4の差をつけて制した。

4月7日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

7月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

11月4日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2012ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

12月2日、連闘で迎えた20戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5歳（2013年）

1月20日、中6週で迎えた21戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月9日、中2週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

3月9日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

3月30日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、山崎亮誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 曇）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。14着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい18着に終わった。