サンエイキッド（1990年生、母シザラライン）

サンエイキッド（1990年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラロータリー（当時6歳）と交配したシザララインが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前川義則。戦績は、中央平地33戦3勝2着2回。1993年のきさらぎ賞(G3)で3着に入った他、1992年のラジオたんぱ杯3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

古川平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

6月14日、デビュー戦は徳吉孝士騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は446kg。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

6月20日、連闘で迎えた2戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサクラポイントオーに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月27日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた5戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のシンコトブキに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

11月22日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた8戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた9戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3歳（1993年）

1月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で安田隆行騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイトウダッシュに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月14日、中2週で迎えた11戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた13戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は安田隆行騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（8戦2勝）。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた15戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（9戦2勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた16戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（10戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

11月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた17戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた19戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

4歳（1994年）

1月23日、中5週で迎えた20戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（阪神芝2500m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた21戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（ウインズ高松開設記念）（阪神ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は加藤和宏騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた23戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

4月3日、中3週で迎えた24戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた25戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。17頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

6月18日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（4戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったトモエボンバーを3/4馬身捉え切れず2着となった。

7月2日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下のHBC杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したベルシャルマンテを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月17日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（6戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

5歳（1995年）

2月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた29戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた30戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた31戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の千里山特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

4月2日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

4月16日、中1週で迎えた33戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の明石特別（京都芝2000m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり16着に敗れた。