ヴァフラーム（2012年生、母ファーストチェア）

ヴァフラーム（2012年2月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「聖火のひとつ」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時6歳）と交配したファーストチェアが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着4回。主な勝ち鞍は2018年のムーンライトハンデキャップ(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

7月12日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入った。

8月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたサマーローズ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月6日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシームストレスに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月12日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、6着に終わった。

4歳（2016年）

1月9日、中3週で迎えた5戦目は、S.フォーリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングスピークを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月13日、中4週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月3日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝2000m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた8戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

10月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた10戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

12月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.バルザローナ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.バルザローナ騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のララエクラテールをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

5歳（2017年）

2月25日、中8週で迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の四国新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたローズウィスパー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月14日、中6週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したベアインマインドにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月11日、中3週で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったノーブルマーズにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月2日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

8月26日、中7週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサマーローズに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月21日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

11月4日、中1週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6歳（2018年）

2月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた22戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5月12日、中8週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた24戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月12日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず4着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた26戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケンホファヴァルトを半馬身振り切って雨下の激闘を制した。

11月11日、中8週で迎えた27戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦1勝）。17頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。