ミナミノテンザン（1990年生、母ラビットグレース）

ミナミノテンザン（1990年6月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のダイシンフブキ（当時7歳）と交配したラビットグレースが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）向別福田ファーム。戦績は、中央平地14戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1993年のクリスマスキャロル賞(900万下)。

経歴

デビュー前

坪憲章厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

10月4日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

10月11日、連闘で迎えた2戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタカノプリマに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のムービンオンを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

12月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

3歳（1993年）

1月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

10月16日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた7戦目は、4歳以上500万下の堀川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の藤森特別（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

11月27日、中3週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒロノアダムスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月18日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウオゴディをアタマ差振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（1994年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、伊勢ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったヤマニンファントムに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の知多ステークス（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（1995年）

5月13日、約14か月の休養明けで迎えた13戦目は、5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月27日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の三宮特別（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。