キクノアポロ（2006年生、母マルニカンセイ）

キクノアポロ（2006年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋太陽神（ローマ神話）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアジュディケーティング（当時19歳）と交配したマルニカンセイが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は赤石久夫。戦績は、中央平地21戦6勝2着2回、地方2戦0勝。2011年のブリリアントステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2012年の仁川ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、赤石久夫から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月22日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るダノンアスコットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月27日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下の樅の木賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイショウイエミツを次元の違う末脚で半馬身差し切って制した。

3歳（2009年）

1月24日、中3週で迎えた3戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦2勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5月23日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

10月31日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

11月15日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるような伸びを見せたが、伸びてきたバアゼルリバー決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月5日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（2010年）

11月20日、約11か月半の休養明けで迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノジンガロを3/4馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

12月11日、中2週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の田川特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るクリュギストを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

5歳（2011年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、マストハブにクビ差交わされて2着となった。

1月26日、中0週で迎えた12戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

4月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリバティバランスに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月8日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて難なく抜け出し、最後は2着のタマモクリエイトに3馬身半の差をつけて6勝目をつかんだ。

12月23日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

6歳（2012年）

1月22日、中3週で迎えた16戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3月4日、中5週で迎えた17戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5月6日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月24日、中6週で迎えた19戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

7月8日、中1週で迎えた20戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

7歳（2013年）

6月8日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

7月14日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。