ダノンアスコット（2006年生、母Harbor Springs）

ダノンアスコット（2006年4月6日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋世界の競馬場で活躍することを願って」。毛色は栗毛。種牡馬のサンダーガルチ（当時14歳）と交配したHarbor Springsが18歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地12戦0勝2着2回、地方5戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年のフォーチュネイトはなみずき特別。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月22日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。馬体重は496kg。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キクノアポロに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中2週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

3歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたインフィニットエア決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月28日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

3月14日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

4月9日、中3週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた7戦目は、3歳戦のフォーチュネイトライラック特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルフレンズに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中1週で迎えた8戦目は、3歳戦のフォーチュネイトはなみずき特別（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のフレンドアプローズに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月31日、中4週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月12日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

10月15日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、マルチウイン特別（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた12戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい13着に敗れた。

4歳（2010年）

4月25日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

8月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

9月15日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた16戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップディアナ賞（名古屋ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

5歳（2011年）

6月15日、約9か月の休み明けで迎えた17戦目は、水無月特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。競走中止となった。