リネンエース（2005年生、母リネンエンプティ）

リネンエース（2005年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋エース」。毛色は鹿毛。種牡馬のバブルガムフェロー（当時12歳）と交配したリネンエンプティが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）嶋田牧場。戦績は、中央平地11戦0勝、地方6戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の門松特別(B1-1)。

経歴

デビュー前

南田美知雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

6月23日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は432kg。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

11月24日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月22日、中3週で迎えた5戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入った。

3歳（2008年）

2月4日、中5週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（4戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた7戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

3月16日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南田雅昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月5日、中2週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着を確保した。

4月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、5着に終わった。

8月24日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

10月12日、中6週で迎えた12戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トモトモトカチにアタマ差交わされて2着となった。

11月1日、中2週で迎えた13戦目は、紅葉特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアキノチャレンジに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月29日、中3週で迎えた14戦目は、霜月特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山下貴光騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフサイチサガントスに2馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月14日、中1週で迎えた15戦目は、フェニックス特別（佐賀ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山下貴光騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマーキュリーをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

4歳（2009年）

1月3日、中2週で迎えた16戦目は、門松特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山下貴光騎手（4戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマーキュリーに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

1月18日、中1週で迎えた17戦目は、睦月特別（佐賀ダート1800m 雨/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で山下貴光騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マーキュリーに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。