テンエイエスプリ（2007年生、母シルクセレブレイト）

テンエイエスプリ（2007年6月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋機敏に働く才知」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時22歳）と交配したシルクセレブレイトが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は福島県、生産者は農事組合法人天栄牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

嶋田潤厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月23日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したフィールマイハートにクビ差届かず2着となった。

2月20日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた3戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサルバドールチーフを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

4月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

5月8日、中3週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したワンモアジョーにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

11月7日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤工真騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

12月12日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた9戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

4歳（2011年）

7月3日、約7か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の野田特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた11戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず14着に終わった。

5歳（2012年）

1月5日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月12日、中1週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカネトシイナーシャに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月10日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリンドブルムに2馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月22日、中2週で迎えた17戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

7月29日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

8月26日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では全く伸びず14着に終わった。

10月7日、中5週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた21戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたエイコオウイング決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6歳（2013年）

1月12日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の初春賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

2月10日、中3週で迎えた25戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、5着に終わった。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

6月2日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。