カネトシイナーシャ（2008年生、母Wednesday’s Child）

カネトシイナーシャ（2008年3月17日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋止まらない力、勢い」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTapit（当時7歳）と交配したWednesday's Childが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦5勝2着1回、地方9戦0勝2着3回。2015年の’15ムーンライトカップで2着に入った他、2015年のおおとりオープン(ハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

4月10日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のレオジュピターをクビ差振り切って初白星を挙げた。

6月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月10日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4歳（2012年）

1月22日、中5週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

2月12日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のテンエイエスプリに2馬身の差をつけて優勝

3月11日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に敗れた。

4月29日、中6週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月17日、約6か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5歳（2013年）

1月5日、中6週で迎えた13戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では弾けるような伸びで驀進したが、勝ったタイキソレイユにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

1月20日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のルミナススカイに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月3日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアルベルティに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月12日、中1週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の立夏ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月1日、中2週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、5着に終わった。

7月20日、中6週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

8月3日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

10月6日、中8週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオールドパサデナをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月10日、中4週で迎えた22戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

6歳（2014年）

2月8日、約3か月の休み明けで迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

5月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた25戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（4戦1勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

10月13日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、エルコンドルパサーメモリアル（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた28戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

7歳（2015年）

2月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（5戦1勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

3月29日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた30戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた31戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた32戦目は、加藤祥太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

6月30日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、デイリー水無月杯（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた34戦目は、’15スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したノースカルロスを差し切れず、2馬身差の2着となった。

8月19日、中3週で迎えた35戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた36戦目は、伊勢原観光道灌まつり特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は真島大輔騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

9月29日、中3週で迎えた37戦目は、’15ムーンライトカップ（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（3戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したムサシキングオーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月4日、中4週で迎えた38戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（4戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた39戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、バルタン店長杯（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月31日、中5週で迎えた40戦目は、阿部龍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのおおとりオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジャルディーノを差し切れず、1馬身差の2着となった。

8歳（2016年）

5月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた41戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、tvkサブチャンネル中継開始記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。競走中止となった。