タケノアイリス（1992年生、母タケノコーリー）

タケノアイリス（1992年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のシンボリルドルフ（当時11歳）と交配したタケノコーリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武岡牧場。戦績は、中央平地19戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1995年の阿寒湖特別(900万下)。

経歴

デビュー前

星川薫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月29日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったジョージビューティに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月5日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るポリシュアドミラルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月19日、中1週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず10着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

5月6日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったマジックキスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハープシンフォニーをクビ差振り切って2勝目を手にした。

7月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で本田優騎手（8戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のケイエフペガサスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

8月20日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、G3の函館記念（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で本田優騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

10月22日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で本田優騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は12戦連続で本田優騎手（11戦3勝）。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

12月16日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で本田優騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

4歳（1996年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、ジャニュアリーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は14戦連続で本田優騎手（13戦3勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

2月4日、中2週で迎えた15戦目は、松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で本田優騎手（14戦3勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したサイレントトーキーにクビ差届かず2着となった。

2月25日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の甲南ステークス（阪神芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は16戦連続で本田優騎手（15戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月23日、約9か月の休養明けで迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で本田優騎手（16戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシークロッカスをクビ差振り切って休み明けの一戦をモノにした。

12月22日、中3週で迎えた18戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5歳（1997年）

1月7日、中1週で迎えた19戦目は、寿ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は本田優騎手（17戦4勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず最後はアローアゲインと並んで9着同着となった。