マルカシェンク（2003年生、母シェンク）

マルカシェンク（2003年3月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したシェンクが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地35戦5勝2着4回。2005年のデイリー杯2歳ステークス(G2)に勝利した他、2006年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で4着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

瀬戸口勉厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウジーゲンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のダイアモンドヘッドに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月26日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のドリームパスポートを半馬身振り切って負け無しの3連勝を決めた。

3歳（2006年）

5月6日、約5か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入った。

10月8日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

10月22日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた8戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた9戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、サクラメガワンダーに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2007年）

1月6日、中3週で迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月25日、中2週で迎えた12戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

5歳（2008年）

1月19日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のマヤノライジンを半馬身振り切って休み明け初戦をモノにした。

2月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアサカディフィートにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月2日、中2週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（11戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

8月10日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（12戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のリザーブカードに1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（13戦5勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（14戦5勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

6歳（2009年）

1月5日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（15戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したタマモサポートを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた21戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（16戦5勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に敗れた。

8月9日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に敗れた。

8月30日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず9着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた24戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

10月24日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアブソリュートにハナ差届かず2着となった。

11月22日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた26戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では見所を作れず18着に敗れた。

12月5日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた27戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

7歳（2010年）

4月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた28戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6月6日、中6週で迎えた29戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（5戦0勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず17着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

8月8日、中4週で迎えた31戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず12着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた32戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

10月23日、中7週で迎えた33戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた34戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月5日、中2週で迎えた35戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。