シークレットジェム（1999年生、母ファストハーベスト）

シークレットジェム（1999年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のジェイドロバリー（当時12歳）と交配したファストハーベストが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦1勝2着2回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2002年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

7月14日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

3歳（2002年）

3月16日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

3月31日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したキンググレイシーにクビ差届かず2着となった。

4月9日、連闘で迎えた5戦目は、3歳戦の六甲山特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（7戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

6月23日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で太宰啓介騎手（8戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

7月3日、中0週で迎えた10戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップピーチ賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で太宰啓介騎手（9戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったトモシロメリーからハナ差の2着に甘んじた。

7月20日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で太宰啓介騎手（10戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるアドマイヤストームを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

8月3日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で太宰啓介騎手（11戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインカウンターに2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。