カクシアジ（2011年生、母ビフォーダーク）

カクシアジ（2011年4月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「隠し味。見た目小柄でも実はすごい」。毛色は鹿毛。種牡馬のスウェプトオーヴァーボード（当時14歳）と交配したビフォーダークが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地28戦0勝、地方10戦5勝2着2回。2013年のプリンセスカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2013年の園田プリンセスカップ(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

8歳のとき、下河辺牧場から「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場されたが主取りとなった。

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2013年）

7月2日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は406kg。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったクリノエリザベスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月17日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳（門別ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサマーブレイクに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月1日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立つ恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマノラバーズに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

8月20日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で服部茂史騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた5戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞の園田プリンセスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のフラッシュモブに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

10月10日、中2週で迎えた6戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月29日、中2週で迎えた7戦目は、2歳オープンのサッポロクラシックカップ（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は服部茂史騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

11月21日、中2週で迎えた8戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセス特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のフラッシュモブに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

12月2日、中1週で迎えた9戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳地方重賞のプリンセスカップ（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のヨシノミカエルに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

3歳（2014年）

1月12日、中5週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

1月19日、連闘で迎えた11戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

8月3日、約5か月半の休み明けで迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

8月24日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

8月31日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の札幌スポニチ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた16戦目は、D.ペロヴィッチ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ペロヴィッチ騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた19戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

12月28日、中2週で迎えた20戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

4歳（2015年）

1月11日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は城戸義政騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

2月8日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた23戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

4月25日、中4週で迎えた25戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず最後はキクタロウと並んで11着同着となった。

8月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた26戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg戻して迎えた27戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は義英真騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5歳（2016年）

1月11日、中1週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に終わった。

1月30日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（4戦0勝）。15頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた31戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた32戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

5月11日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた33戦目は、初夏特別（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は東川公則騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したカフジイーグルを差し切れず、1馬身差の2着となった。

6月19日、中5週で迎えた34戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

6歳（2017年）

2月13日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で伴啓太騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

2月18日、連闘で迎えた36戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で伴啓太騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に終わった。

2月26日、連闘で迎えた37戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

3月4日、連闘で迎えた38戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は伴啓太騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず13着に終わった。