ヴェールアップ（2018年生、母ツィンクルヴェール）

ヴェールアップ（2018年5月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「結婚式における儀式。母名より連想」。毛色は芦毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したツィンクルヴェールが18歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

9月13日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

12月27日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったベルヴォーグに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3歳（2021年）

1月23日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したテーオーラフィットに半馬身届かず2着に敗北した。

4月4日、中6週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るネフェルタリを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

6月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

9月18日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月23日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウホタルビに9馬身の差をつけて優勝

11月21日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

4歳（2022年）

2月27日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月3日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

6月11日、中9週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

8月6日、中7週で迎えた13戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

9月24日、中6週で迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月23日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

12月18日、中7週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

5歳（2023年）

2月26日、中9週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたスミ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月2日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島克駿騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4月22日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鮫島克駿騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

6月11日、中6週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの八王子特別（東京ダート2100m 小雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

9月23日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、小林勝太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

11月19日、中7週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（8戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた23戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの境港特別（阪神ダート2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

6歳（2024年）

2月4日、中6週で迎えた24戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。

2024年2月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。