フェルゼンハント（2019年生、母グロリアスメモリー）

フェルゼンハント（2019年5月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のロージズインメイ（当時19歳）と交配したグロリアスメモリーが15歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はクリアファーム。2021年の若鮎賞(M3)で2着に入った他、2021年の若鮎賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、クリアファームから「北海道セプテンバーセールサラブレッド1歳」に上場され、カネショウによって231万円で落札された。2歳のとき、クリアファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、岩手県馬主会によって770万円で落札された。

飯田弘道厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2021年）

7月4日、デビュー戦は坂口裕一騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（盛岡芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は501kg。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアヒアマリージョに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月15日、中5週で迎えた2戦目は、2歳地方重賞の若鮎賞（盛岡芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂口裕一騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ギャレットに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のビギナーズカップ（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂口裕一騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

10月17日、中5週で迎えた4戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡芝1600m 晴/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡芝1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、エイシンツーリングに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞の寒菊賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

3歳（2022年）

5月1日、約4か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳M1のダイヤモンドカップ（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月14日、中5週で迎えた9戦目は、3歳M1の東北優駿（岩手ダービー）（水沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（5戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた10戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、3歳M2のオパールカップ（盛岡芝1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天与の闘志で諦めることなく走り切り、3着を確保した。

4歳（2023年）

4月17日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から17kg増やして迎えた11戦目は、夢・希望未来へ前進（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。