ダンディコマンド（1993年生、母ダイナスワツプス）

ダンディコマンド（1993年4月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のニホンピロウイナー（当時13歳）と交配したダイナスワツプスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）沖田牧場。戦績は、中央平地12戦5勝2着1回、地方1戦0勝。1997年の北九州記念(ハンデG3)に勝利した他、1996年のクロッカスステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福島信晴厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

1月27日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルブツハヤカゼに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月11日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオースミギャロップに9馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

3月9日、中3週で迎えた3戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のルグリエールに2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

3月24日、中1週で迎えた4戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

12月21日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、タイキマーシャルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（1997年）

7月13日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のモアコスモスに1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

7月20日、連闘で迎えた8戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、後続を2馬身以上離して、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のパルスビートに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

9月7日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

5歳（1998年）

7月19日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

9月13日、中7週で迎えた11戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

6歳（1999年）

6月5日、約9か月の休養明けで迎えた12戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

8歳（2001年）

10月4日、約28か月半の休み明けで迎えた13戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、苫小牧特別（門別ダート2000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。