ベストタイクーン（1998年生、母ゲイリードリーマー）

ベストタイクーン（1998年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のラストタイクーン（当時15歳）と交配したゲイリードリーマーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下牧場。戦績は、中央平地37戦5勝2着4回。2000年の函館3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村下牧場から「北海道7月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって840万円で落札された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

6月11日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月19日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のゲイリームーチョに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月30日、中5週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2001年）

1月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

2月11日、中2週で迎えた5戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

6月17日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、サンラヒブニセイにクビ差交わされて2着に惜敗した。

6月30日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の下北半島特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

7月7日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田浩一騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

11月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のエイシンアルパインを半馬身振り切って久方ぶりの実戦を物にした。

12月16日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

4歳（2002年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

2月10日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は小池隆生騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず13着に敗れた。

6月16日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、抜け出したフィールドシティーにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月22日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったヌーヴァレジェンダに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

9月1日、連闘で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

11月30日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（8戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

5歳（2003年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（7戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

2月2日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田浩一騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

3月9日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下の鞍ケ池特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田浩一騎手（9戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ウインラディウスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田浩一騎手（10戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプローサムを圧倒的な末脚で半馬身差し切って久しぶりに白星を挙げた。

4月13日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（9戦2勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のチェリーツートップに4馬身の差をつけて優勝

5月4日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタヤスマサルに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5月24日、中2週で迎えた26戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

7月26日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

7歳（2005年）

7月17日、約24か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた28戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（11戦4勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（12戦4勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

9月24日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

10月8日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小池隆生騎手（13戦4勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（14戦4勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた33戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に終わった。

12月11日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた34戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に敗れた。

8歳（2006年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた35戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（11戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

1月14日、連闘で馬体重を前走から14kg絞って迎えた36戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 雨/良）に出走。8頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に終わった。

2月25日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は内田浩一騎手（12戦1勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。