エンジェルクロス（1988年生、母ホウヨウギフト）

エンジェルクロス（1988年4月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のシービークロス（当時13歳）と交配したホウヨウギフトが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊洋牧場。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

大和田稔厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

8月11日、デビュー戦は伊藤暢康騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入った。

8月24日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた3戦目は、津留千彰騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実な伸びを見せたが、カリビアンナイトに交わされて1馬身差の2着となった。

9月28日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のツルマイロードに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月20日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で津留千彰騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のセントマグナムに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月30日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で津留千彰騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で津留千彰騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1992年）

7月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた9戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は7戦連続で津留千彰騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

9月12日、中8週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上500万下の葛飾特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は伊藤暢康騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた11戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったクリスタルナイトに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月1日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったヤマニンアルファーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月14日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したフジノウイナーズにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月28日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の芦ノ湖特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で津留千彰騎手（10戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

12月20日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で津留千彰騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（1993年）

1月9日、中2週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

11月6日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津留千彰騎手（12戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は伊藤暢康騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンクジュエルに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

12月19日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤暢康騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

6歳（1994年）

1月5日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤暢康騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は津留千彰騎手（13戦2勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた24戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。