ヒーリングヴォイス（2000年生、母ダイナアイドル）

ヒーリングヴォイス（2000年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「癒しの声」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時14歳）と交配したダイナアイドルが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦1勝2着2回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

15歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、田上勝雄によって86.4万円で落札された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では速い脚を使えず15着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

12月15日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

3歳（2003年）

4月19日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

5月25日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたオースミエルフ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月8日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたラガーエレガンス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月21日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のメイショウバトラーに3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2004年）

5月15日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6月12日、中3週で迎えた10戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた11戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

12月25日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

5歳（2005年）

1月23日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩崎祐己騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3月6日、中2週で迎えた15戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

3月26日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた17戦目は、つつじ特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた18戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

6月18日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

7月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

12月11日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

6歳（2006年）

2月8日、中7週で迎えた23戦目は、初花月特別（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したスナークサンドリーを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

3月5日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

3月11日、連闘で迎えた25戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で船曳文士騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。