ヒルプリンセス（2012年生、母サンバホイッスル）

ヒルプリンセス（2012年4月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「丘の王女」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴリル（当時11歳）と交配したサンバホイッスルが5歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）カナイシスタッド。主な勝ち鞍は2017年の伊良湖岬特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

中川公成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

10月12日、デビュー戦は宮崎北斗騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3歳（2015年）

1月10日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に敗れた。

3月1日、中6週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。

4月26日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に敗れた。

6月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で宮崎北斗騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

8月9日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で宮崎北斗騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で宮崎北斗騎手（6戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

9月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で宮崎北斗騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

10月23日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、道の駅『清川』開所特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、グランシェフに交わされて1馬身半差の2着となった。

11月18日、中3週で迎えた12戦目は、神楽月特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた13戦目は、向寒特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた14戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ジョイホース横浜賞（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

4歳（2016年）

1月4日、中2週で迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の紅梅賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

7月6日、約6か月の休み明けで迎えた16戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた17戦目は、一般C2七八九（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた18戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ベゴニア賞（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月21日、中1週で迎えた19戦目は、中野省吾騎手を鞍上に迎えて、一般C2三四（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、サピドに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月9日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中野省吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた21戦目は、一般C2六七八（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中野省吾騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた22戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で中野省吾騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた23戦目は、鳩山町鳩豆うどん賞（浦和ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で中野省吾騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた24戦目は、一般C2三四五（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（3戦0勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5歳（2017年）

1月1日、中2週で迎えた25戦目は、一般C2四五六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒメガミを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

1月16日、中1週で迎えた26戦目は、一般C2三四（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

1月30日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、瀧川寿希也騎手を鞍上に迎えて、山田修一生誕60周年祝還暦記念（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた28戦目は、加藤誓二騎手を鞍上に迎えて、いりゃあせ名古屋競馬!大戸一門（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウスリラーに1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

3月3日、中1週で迎えた29戦目は、本宮山特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤誓二騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた30戦目は、一般C5（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤誓二騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のカネトシハートフルをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

3月31日、中1週で迎えた31戦目は、伊良湖岬特別（名古屋ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤誓二騎手（3戦2勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールドサミットを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

4月14日、中1週で迎えた32戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤誓二騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のデルマサダヤッコに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月20日、連闘で迎えた33戦目は、ひなぎく賞（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で加藤誓二騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のテイエムタービンに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月2日、中1週で迎えた34戦目は、一般B3（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤誓二騎手（6戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のイグナイトをアタマ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

5月23日、中2週で迎えた35戦目は、水無月特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤誓二騎手（7戦6勝）。6頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた36戦目は、宇都英樹騎手を鞍上に迎えて、30代も輝け!まりなる生誕記念（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のリチャードをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

6月20日、中1週で迎えた37戦目は、かに座特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は加藤誓二騎手（8戦6勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

7月3日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた38戦目は、白鳥座特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤誓二騎手（9戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた39戦目は、アンドロメダ座特別（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤誓二騎手（10戦6勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月25日、連闘で迎えた40戦目は、牝馬限定戦のかんむり座特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤誓二騎手（11戦6勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。