エイシンオーシャン（1990年生、母アスコツトラツプ）

エイシンオーシャン（1990年3月25日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時19歳）と交配したアスコツトラツプが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地8戦4勝2着2回。1992年のシクラメンステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月20日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は530kg。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセントグローリをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のもちの木賞（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビッグジョージに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のヤマニンマスコットに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

3歳（1993年）

10月30日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた5戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって10着に終わった。

4歳（1994年）

8月6日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに28kg増やして迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマッドネスオーに1馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

9月3日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、デンコウセッカに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中4週で迎えた8戦目は、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたトキノスピカ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。