スピリッツミノル（2012年生、母バアゼルクローバー）

スピリッツミノル（2012年3月7日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「魂＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のディープスカイ（当時7歳）と交配したバアゼルクローバーが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地33戦5勝2着1回。2019年の大阪城ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、2017年の万葉ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、フジワラファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、吉岡實によって745.5万円で落札された。

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月27日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

9月6日、中5週で迎えた2戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

9月20日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

10月18日、連闘で迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ローデッドに半馬身交わされて2着となった。

12月20日、連闘で迎えた8戦目は、2歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒルノリヴァプールを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

3歳（2015年）

1月31日、中5週で迎えた9戦目は、3歳500万下の梅花賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のライトファンタジアに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

3月1日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のライトファンタジアに3馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月19日、中6週で迎えた11戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦3勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた12戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（5戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5月31日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（6戦3勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて18着に終わった。

9月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

10月25日、中6週で迎えた15戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（7戦3勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、超スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり15着に終わった。

12月12日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG3のチャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（8戦3勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

4歳（2016年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（9戦3勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい最後はネオリアリズムと並んで7着同着となった。

2月20日、中6週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（10戦3勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

4月10日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（11戦3勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

6月4日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（12戦3勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた22戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の京橋特別（阪神芝2000m 小雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るパドルウィールを上がり1位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

10月22日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の比叡ステークス（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアルターに1馬身1/4の差をつけて5勝目を手中に収めた。

12月18日、中3週で迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

5歳（2017年）

1月5日、中2週で迎えた26戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた27戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた28戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた29戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。17頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手に欠いて14着に終わった。

6月3日、中4週で迎えた30戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

6月25日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

8月6日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた32戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた33戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

7歳（2019年）

1月26日、約17か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（13戦3勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトリコロールブルーを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた36戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。