フェルミスフィア（2017年生、母フェルミオン）

フェルミスフィア（2017年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「粒子が球状に分布する事。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のエピファネイア（当時7歳）と交配したフェルミオンが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の京都牝馬ステークス(牝G3)で4着に入った他、2020年のアネモネステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,200万円（5.5万×400口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月14日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は430kg。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のピーエムピンコをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

1月18日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳1勝クラスの菜の花賞（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたアールクインダム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月24日、中9週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

7月26日、中8週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌芝1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のクリノイヴァンカに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月24日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月27日、中8週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスのハッピーエンドカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

4歳（2021年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月22日、中8週で迎えた9戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

8月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの新発田城特別（新潟芝1400m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての11番人気で大外17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

12月5日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

5歳（2022年）

2月5日、中8週で迎えた12戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの熱田特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月21日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラスの高尾特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るカフェサンドリヨンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

8月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で杉原誠人騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のエルカスティージョを半馬身振り切って4勝目を手にした。

10月16日、中9週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で杉原誠人騎手（4戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月17日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で杉原誠人騎手（5戦2勝）。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

6歳（2023年）

2月18日、中8週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で杉原誠人騎手（6戦2勝）。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

2023年2月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。