ピーエムピンコ（2017年生、母ローズカリーナ）

ピーエムピンコ（2017年2月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ピンクのバラの娘。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリアルインパクト（当時9歳）と交配したローズカリーナが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の秩父特別(2勝クラス)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、松山毅によって1,944万円で落札された。

和田正一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月14日、デビュー戦は藤田菜七子騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は392kg。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフェルミスフィアにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月14日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したエピファレーヌにクビ差届かず2着に惜敗した。

3歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で藤田菜七子騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るイザラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月7日、中7週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

4月12日、中4週で迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳1勝クラス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた6戦目は、L.ヒューイットソン騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のサクラトゥジュールを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

7月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの糸魚川特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

9月20日、中7週で迎えた8戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの御宿特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

5月1日、約6か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラスの秩父特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で嶋田純次騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のショーヒデキラに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦を物にした。

6月12日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの桑名ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で嶋田純次騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

5歳（2022年）

3月19日、約9か月半の休養明けで迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

5月8日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

6月19日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は嶋田純次騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

8月6日、中6週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（5戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず14着に敗れた。

10月15日、中9週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず9着に敗れた。

6歳（2023年）

2月11日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

2023年5月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。