パームシャドウ（1994年生、母リュドゥパーム）

パームシャドウ（1994年3月23日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のA.P. Indy（当時5歳）と交配したリュドゥパームが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回、中央障害1戦0勝。1997年のマーガレットステークス(オープン)に勝利した他、1996年のいちょうステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

8月31日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、メジロブライトに半馬身交わされて2着に敗れた。

10月5日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンシアシチーに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月27日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3歳（1997年）

3月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、カイシュウホマレにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を炸裂させて、最後は2着のクリエイトフレアーに3馬身の差をつけて2勝目をマークした。

4月20日、連闘で迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のナイトシーカーをアタマ差振り切って3勝目をつかんだ。

5月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

6月29日、中6週で迎えた9戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8月3日、中4週で迎えた10戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、札幌競馬場開設90周年記念札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4歳（1998年）

4月26日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた12戦目は、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本広喜騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

10月25日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’98ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は青木芳之騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

5歳（1999年）

1月31日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月14日、中1週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月11日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、5歳以上900万下の山陽特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

7月11日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

12月19日、約5か月半の休み明けで迎えた22戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

6歳（2000年）

1月16日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。14着に敗れた。

10月7日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた24戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の本栖湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の精進湖特別（東京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下のアプローズ賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた28戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1200m 小雨/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。