グロリアスドータ（1995年生、母インパチエンス）

グロリアスドータ（1995年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチグローリー（当時9歳）と交配したインパチエンスが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂牧場。戦績は、中央平地37戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は2001年の安達太良ステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

1月10日、デビュー戦は高山太郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月21日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

7月4日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったダンディダーツに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月26日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダンストゥギャザーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月22日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、逃げるイシノサイレンサーにハナ差届かず2着に惜敗した。

4歳（1999年）

2月14日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に敗れた。

4月11日、中7週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のアイジョウに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

4月25日、中1週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったミズカガミにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

5月8日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の秩父特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったゴールドサンデーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月29日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の青嵐賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

6月12日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月18日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のパーソナルフラワーをクビ差振り切って1番人気に応えた。

9月26日、連闘で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2000年）

4月9日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

4月22日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の清里特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月21日、中1週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた18戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた19戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の鮎掛賞（東京芝2000m 曇/不良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったヒダカビギンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月8日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（9戦2勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に敗れた。

6歳（2001年）

1月5日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（10戦2勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイワバーミンガムをアタマ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

2月18日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の両国特別（中山芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したタフグレイスを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月17日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の御宿特別（中山芝1600m 外回り雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千葉日報杯（中山芝1600m 外回り雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（12戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月21日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の秩父特別（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（13戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るサプレマシーを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って優勝

5月4日、中1週で迎えた29戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

5月27日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したゲイリートマホークに半馬身届かず2着となった。

6月16日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦3勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマチカネハレスガタを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて6勝目を収める

7歳（2002年）

2月16日、約8か月の休み明けで迎えた32戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた33戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた34戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

4月7日、連闘で迎えた35戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた36戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、オーストラリアトロフィー（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

10月13日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。